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息・食・動・想+環境

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息・食・動・想+環境

 

 

これは、当院で取り入れている施術法「操体法」の体の理論です。

 

 

 

知って損なことではないので考えてみてください。

 

 

操体法では、息(呼吸)、食(食事)、動(運動)、想(精神活動)、そして環境と言うものが、互いに関連しあい、かつ補いあって心身のバランスを保つという哲学が根底にあります。

 

 

上記5つのうちどれか一つ良くないと他も良くなくなるし、逆にどれかが良くなってくれば全体的にバランスが整ってくるという考えです。

 

 

 

操体法 息(呼吸)について

 

息をすることは、普段ほとんど意識していません。特段意識していなくても止まってしまうことはありませんし、寝ている間も自動的に呼吸が続けられています。

 

 

呼吸が浅くて早いときは、交感神経が優位になります。交感神経は緊張状態の神経です。交感神経優位の状態が長く続くと、心も体も緊張した状態が続きます。このような状態では抹消血管が収縮し、血行不良が起こります。体が硬くなり、精神的にはイライラしたり、不安になったりします。

 

 

 

逆に、深くゆったりとした呼吸をしているときは、自律神経の副交感神経が優位になります。副交感神経は休息モードの神経ですから、心と体はリラックスした状態になります。意識的に腹式呼吸で深くゆったりと深呼吸しましょう。夜、寝る前にやると効果的です。

 

 

 

操体法 食(食事)について

 

食事はとても大切ですよね。私たちの細胞は、すべて口から摂った食べ物でできています。栄養のバランスのとれた食事が理想的とわかってはいるけれど、では具体的にどのようなことに注意すればいいのでしょうか。ここでは、人間の歯の数から理想的な食事について考えてみたいと思います。

 

 

 

歯は全部で通常28本あります。まず前歯。薄くて平たい前歯は上下で8本あります。これは、野菜を食べるためのものです。次に犬歯。鋭く尖った形の犬歯は、上下で4本あります。肉類を噛むのに適しています。そして臼歯。全部で16本あります。これは、雑穀類、堅果を噛むのに向いています。

 

 

 

この歯の比率から考えると、理想的な食事の内容は、野菜:肉:雑穀類=2:1:4ということです。肉(魚を含む)を食べたらその倍の野菜を食べる、また、野菜の倍の穀類を食べるということになります。
しかし現在では、糖質を過剰に摂取している方が多いです。そうなると穀類の量もちょっと変わってきます。現代食べている穀類としては白米や小麦粉が多いと思います。

 

これらは炭水化物で糖質+食物繊維からなっています。糖質を過剰に摂っていて、さらにご飯やパンを多く摂るとさらに糖質を摂取することになるので、そこを少し気を付けてみて下さい。

 

 

旬のものをよく噛んで、唾液をたくさん出すことが大切です。一口20回くらい咀嚼するといいようです。それによく噛むことによって脳の活性化します。また、全身のバランスも整いやすくなります。

 

 

 

操体法 動(運動)について

 

 

動作には人それぞれ癖があります。例えば、座った状態から立ちあがって最初の一歩を踏み出す時、あなたはどちらの足から踏み出しますか?右でも左でもいいのですが、おそらく多くの方は、いつも右、あるいはいつも左と、決まった方の足から踏み出すのではないでしょうか。

 

 

その他、足を組む、カバンを持つ、寝る向きの動作も、いつも決まった方の脚や手、肩などを使っている場合が多いものです。癖ですから、無意識にやってしまうので仕方がないことなのかもしれません。

 

 

 

でもちょっとだけ意識して、左右交互に使ってあげるだけで身体の歪みは最小限になります。歪み⇒痛み⇒機能障害⇒病気と進行していくことを考えると、日常生活の動作にも少しだけ気を配る必要がありそうです

 

 

操体法 想(精神活動)について

 

 

想というとちょっと難しく感じますが、いわゆる思考や感情といった精神活動のことです。昔から「病は気から」といいますが、私はとても的を射た言葉だと思っています。

 

 

いやだなあ、辛い、怖い、憎いなどのネガティブな感情に支配されていると、身体のどこかしらが痛みだしたり、病気になったりしやすくなります。

 

逆に、明るく前向きなポジティブ感情でいられると、身体中にパワーがみなぎって元気になれます。楽しく幸せな毎日を送ることができそうですよね?

 

 

そう、心のあり方、思考の習慣というのはとても大切で、私は人生を大きく左右するものだと思っています。私自身痛いほど感じています。

 

だけど、これも習慣ですからそう簡単に変えることは難しいことです。まずは「言葉」からちょっとずつ気をつけていくといいです。ネガティブな言葉、マイナスな言葉はなるべく使わない。プラス言葉に変換して表現してみることが大切です。

 

操体法 環境について

 

環境には、自然環境、社会環境、家庭環境などがあります。自然や社会の環境はなかなか自分では変えられませんが、時には快適な環境に移動することも大切です。

 

 

一方、家庭の環境など、ごく身近な環境であれば自ら変えていくことはできないことではありません。積極的に快適な環境を創り上げることも大事なことです。

 

 

以上、健康の秘訣として息・食・動・想(そく・しょく・どう・そう)と環境について書いてみました。これらは他人にしてもらうわけにはいきませんので、自分の責任において行う必要があります。
でも、完璧を求めず、60点で充分です。そこそこ位がちょうどいいんです。十分間に合うように人間は設計されているんです。