今日は快晴ですね
風が吹いてチョット寒いですが・・・
さて、本日は患者さんの改善例とともに「膝の水がたまったらどうするか」をお伝えします
ちょうど1週間前に転倒して階段で膝を打ったことによって膝に水がたまり歩くことがままならない80歳の方が来院されました。
ここで簡単に「膝の水」について説明しますが、膝の水というのは関節の間にある組織液というもので誰の関節にも存在します。(ない人はいません)
それがあることで骨と骨の摩擦を減らしたりクッションの役割をしたりします。そして、膝の水は常に循環していて体から作られては吸収するということが行われ一定の量を保っています。この一定の量を越えたときがみなさんが想像する「膝に水がたまった」状態です。
では、どのような時に水がたまるかというと膝を打ったり、捻ったり、膝の変形があることで膝関節に負担がかかり炎症をおこした時です。
炎症を鎮めるために水が体から出され、たまりすぎることで痛みにつながります。
また、膝の水は体からはどんどん水が出されるのに少しずつしか吸収できないという特徴がありますので、炎症が強い場合はなかなか水を吸収してくれません。
話は戻りますが80歳の方がどのように治ったかというと、タッチングという技術を使って膝関節の周りの筋肉を緩めてさらに膝関節に働きかけて水が吸収しやすくなるような状況を作っていきました。また、鍼治療で膝周りの循環をうながして、この方の場合は筋肉量も少なくなっているので包帯で圧迫して体を支えやすくなるようにもしていきました。
一度の施術で良くなるものではありませんでしたが、1週間に5度の施術を行うことでソフトボールのような膝が正常な膝になり自力で杖なしで歩けるようになりました。
結果的には膝の熱(炎症)がとれて水が吸収されたので歩けるようになったという感じですね。
今回の場合は膝の水がたまった原因・年齢・筋肉量などが重なり時間もかかっていますが、軽度の症状であればその日に水が吸収されることもあります。
クリニックや病院では膝の水といえば水を抜いて様子をみるという判断をすると思いますが水を抜かずに体に吸収させる方法もありますのでみなさんも知っておいてください。
個人的には、体が必要だと思って体がだしたものなので自然に吸収されるのが一番いい方法ではないかなと思います。(注射がイヤでもありますが 笑)