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日別アーカイブ: 2020年9月16日

起立性調節障害

いつもブログを見ていただきありがとうございます

今日は深い悩みであることが多い起立性調節障害についてです

それなに?という方は知っておいて損なことはないので読み進めてください。

むしろ理解が必要な症状なので

日本心身医学会より抜粋

  1. 概要
    ・たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。
    ・過去には思春期の一時的な生理的変化であり身体的、社会的に予後は良いとされていましたが、近年の研究によって重症ODでは自律神経による循環調節(とくに上半身、脳への血流低下)が障害され日常生活が著しく損なわれ、長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし、学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となることが明らかになりました。
    ・発症の早期から重症度に応じた適切な治療と家庭生活や学校生活における環境調整を行い、適正な対応を行うことが不可欠です。
  2. 疫学
    1) 有病率 軽症例を含めると、小学生の約5%、中学生の約10%。重症は約1%。不登校の約3-4割にODを併存する。
    2) 性差 男:女 1:1.5~2
    3) 好発年齢 10~16歳
    4) 遺伝・家族性 約半数に遺伝傾向を認める
  3. 成因
    1)起立に伴う循環動態の変動に対する自律神経による代償機構の破綻
    2)過少あるいは過剰な交感神経活動
    3)水分の摂取不足
    4)心理社会的ストレス(学校ストレスや家庭ストレス)が関与する。身体が辛いのに登校しなければならないという圧迫感が、さらに病状を悪化させる
    5)日常の活動量低下→ 筋力低下と自律神経機能悪化→ 下半身への過剰な血液移動→ 脳血流低下→ 活動量低下というdeconditioningが形成されるとさらに増悪
  4. 一般的にみられる症状
    ・立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、失神や失神様症状、頭痛など。症状は午前中に強く午後には軽減する傾向があります。
    ・症状は立位や座位で増強し、臥位にて軽減します。
    ・夜になると元気になり、スマホやテレビを楽しむことができるようになります。しかし重症では臥位でも倦怠感が強く起き上がれないこともあります。
    ・夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。
  5. 合併症・併存症
    1)身体面:概日リズム睡眠障害(睡眠障害)、失神発作(けいれんを伴うこともある)、著しい頻脈
    2)心理・行動面:脳血流低下に伴う集中力や思考力の低下、学業低下、長時間臥床など日常生活活動度の低下、長期欠席
    3)発達障害やその傾向性を伴う学校不適応や不登校

 

抜粋しましたが、いち鍼灸整骨院では新たに取り組んでいるルート治療で施術をすることが可能な症状です。

薬や生活習慣の改善で変化が見られない方などは、鍼と整体をしてみてはいかがでしょうか?

長く取り組む疾患だからこそ早期の改善をしたいですよね。

起立性調節障害に関わらず、力になれることがありましたら全力で取り組みますのでお困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせください。