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日別アーカイブ: 2023年1月20日

分離症とすべり症の違いとは 和歌山市加太いち鍼灸整骨院がお答えします

「分離症とすべり症の違いとは何か!?」について、お伝えしていきたいと思います。

まずそれぞれの疾患の確認をしたいと思います。

分離症:背骨の一部分である椎骨の椎弓の部分にひび状のものが入ったり、骨折し完全に離開することで椎弓の前後が分離することを指します。

すべり症:椎骨が本来ある部分から、多くは前方へ位置異常を起こすことを指します。

分かりやすく言うとこのような表現となりますが、
なぜこの2つが発生するのかと言うと、様々な身体の使い方から椎骨に対して縦軸の圧力増強や、横軸の牽引力などによって本来の状態を保てなくなり異常が発生していきます。

その中でも分離症とすべり症が発生する大きな起点となる要因は、
『股関節』にあります。

その理由は
下半身からの負担により股関節が強く歪んだ場合、付着している腸腰筋を緊張させてしまい椎骨に対する牽引力が増していきます。

特にすべり症のように椎骨の位置異常を起こす場合には、股関節が大きく歪むことで腸腰筋の牽引力が増強されすべり症が発生しやすくなります。

逆に分離症においては、すべり症と比較して股関節の歪みは少ない状態で収まるケースが多く、椎骨の本来ある場所にて椎弓の損傷が発生する。

このような2つの違いがあります。

分かりやすく言うと、

「分離症は股関節の歪みが比較的少ない」
「すべり症は股関節が強く歪んでいる」

両者の違いによって腸腰筋の牽引力に差が発生し、

「椎骨がその位置で収まるのか」
「または位置異常を起こしすべり症が発生するのか」

 

どんなケガ・病気であっても歪みに着目して改善していけば悩まれている症状の改善に繋がります